躁うつ病とも呼ばれている、およそ100人に1人の割合でかかる可能性のある病気です。
躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気で、時に躁とうつの混じり合う混合状態になることもあります。
躁状態の主な症状は次の通りです。
うつ状態の症状は「うつ病」の時と同じ症状です。
双極性感情障害はⅠ型(社会生活に著しく支障をきたすほどの激しい躁状態とうつ状態がみられる)とⅡ型(比較的軽い躁状態『軽躁状態』とうつ状態がみられる)に分類されます。Ⅱ型の軽躁状態は目立たないことも多く「うつ病」と診断されてしまいがちです。双極性感情障害とうつ病は治療方法が異なるために注意が必要です。
薬物治療と心理社会的治療を中心に行います。
用いる薬は「気分安定薬」という躁状態とうつ状態の治療と予防に効果のあるものを中心に服用します。また、非定型抗精神病薬(主にドーパミンという神経伝達物質に作用する定型抗精神病薬に対して、ドーパミンとセロトニンに作用する新規の抗精神病薬)は躁状態の治療に効果があります。更に、“双極性感情障害のうつ状態”に効果のある薬(ビプレッソやラツーダ)が認められるようにもなりました。これらの服薬を継続することで症状を安定させることができます。
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