私たちは、家の鍵や火の元栓などをきちんと閉めたかどうか不安になり再度確認をすることはよくあります。
このような行動が頻繁になり、やめたい、意味がないとわかっていながら確認せずにはおれず、会社や学校に遅刻するなど社会生活や日常生活に支障をきたすようになったら、それは治療が必要な病気です。
原因はまだよくわかっていませんが、脳の中の神経間で情報伝達がうまくいかなくなることが原因の一つと言われています。
症状は次の通りです。
薬物療法と行動療法があり、薬物療法では主に脳内のセロトニン(神経伝達物質)の働きを高める薬剤を使用します。SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は副作用も少ないと言われています。
行動療法については、例えば、曝露反応妨害法(ばくろはんのうぼうがいほう)という技法があります。これは不安を感じる不安を感じる状況や物事にあえて身を置き、そこで思わず出てしまう強迫行為を行わないようにしてもらうというものです。その体験によって「強迫行為を行わなくても大丈夫」「強迫観念はそこまで不安なものではない」と再認識してもらうことを目的としています。ただしこれは専門的な知識と技術を必要とするため医師(や心理士)の指導の下で行うことが必要です。
Copyright© Nishiharu Mental Clinic All rights Reserves.