愛知県北名古屋市の心療内科
西春メンタルクリニック
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特集1 精神の疾患について

社交不安障害(SAD)

私達は誰でも、かしこまった場所で話をする時や好意を持つ異性に会った時に、赤面したり心臓がドキドキしたりすることはあるものです。しかし、その状況を恐れるあまり、それを避けようと学校、会社、結婚式、葬式、デート、レストラン等に行き辛くなり“日常生活に支障が生じる”ようになるとこれは病的な状態です。これは単なる「内気」や「恥ずかしがりや」という性格の問題ではなく、治療が必要な疾患です。

社交不安障害(SAD)の人は「人前で発表をする・字を書く・電話する」「初対面の人と会う」「大勢の人と会食する」等の場面で「恥ずかしい思いをする」ことに対して過剰な心配をするために恐怖心が非常に強くなり、主に次の症状が出現します。

主な症状
  • 顔が赤くなる、青くなる
  • 頭が真っ白になる、眩暈がする
  • 汗が出る
  • 手足が震える、動悸がする
  • 声がふるえる、声が出ない、食事が詰まる、口が渇く、息苦しい
  • 尿が出ない、尿が近い、吐き気がする、胃腸の不快感が生じる

また、予期不安(上記のような症状がまた出るのではないかという不安)という症状もあり「仕事や学校に行けない」「会議に出席できない」「人前に出られない」等、社会生活に大きな影響を及ぼします。

15~25歳頃までに発症し、病気とは思わずに我慢して生活を続けることがよくあります。そして、知らないうちに「人前で恥ずかしい思いをする可能性のある場面」を除いた生活を作り上げていき、生活に支障をきたす点が問題です。

詳しい原因などはまだ解明されていませんが、大脳の中心部分にある扁桃体という部分が、不安や恐怖と密接に絡んでいて、この部分がスイッチになり、恐怖症状が現れるのではないかと考えられています。

治療

セロトニンと言う脳内の物質を調整する作用を持つ、SSRIやSNRIなどの新しいタイプの抗うつ薬を使います。併せて不安感や焦燥感を和らげる抗不安薬を用いることもあります。抗うつ薬は効果が出てくるまで2~4週間ほどかかりますので、1~2回飲んで効かないといわずに服用を続けることが必要です。

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