7月 23 2013
駅前アート その3
こんにちは。
前回に引き続き、西春駅前アートの紹介をしたいと思います。
今回は『夢のかなたに』という作品です。

全体像
新谷一郎氏の作品です。
駅前YOU・遊・ロードにあるモニュメントはほとんどが抽象的な彫刻なのですが、これは具象的です。
モデル(?)はカバです。
短い手足をいっぱいに伸ばして飛ぶカバです。全体的に丸っこいユーモラスなフォルムをしています。
その表情はかなり得意げで、見ると思わず笑ってしまうこと間違いなしです。
作品紹介のコメントには『夢の世界で、大空を自由に飛び回っているカバ――中略――夢の世界では自由なのです』とあります。
現実の世界には様々な制約があり、嫌なことや理不尽なことを避けて通ることはできません。しかし、夢は誰でも自由に見ることができるし、夢の中なら楽しいことでも嬉しいことでも、それこそ夢を叶えることでもなんでもできる、ということでしょうか。
そう考えると、このカバが少し羨ましくなってしまいます。

横向き

得意げな表情のカバ
カバといえばぱっと思い浮かぶのは「ムーミン」でしょうか(本当のところは妖精のようですが)。
個人的には「古代エジプトの青いカバの像」を思い出します。
ルーブル美術館所蔵の、エジプト中王国時代に王家の墓に入れた副葬品だそうです。
片手に載るくらいの大きさで、ルーブルにはほかにも茶色や白のカバの像が並んでいるのですが、ターコイズブルーのこのカバは特別な魅力があるように思えます(もちろんルーブルで見たことはありませんが)。
カバは「大いなる母(婦人)」を意味するそうで、古代エジプトでは特に女性や妊婦の守護者とされていました。ナイル川に生息するカバは恐れられる存在だったのですが、メスのカバだけは母なる女神として崇められたそうです。
この彫刻を見たときに「なぜ、カバ?」と思ったのですが、意外とカバは大昔から人間の身近な動物だったのですね。



